広い夜空で一番光るあなたがヒロインよ
いつから好きになったんだろう。覚えていない。「応援したい子」にかわったのは15歳の生誕祭だった。4期生には負けたくない、そう言ってほんとうに研究生公演のセンターに立っていたことを知って、あついおもいを持っていることを知って、推しと仲良い顔が好きな子から、応援したい子にかわった。在宅おたくだったけれどそのときにいちばん応援してた子は別にいて、当時のわたしのおたくポリシー的になるちゃんを推しとは呼べなかったけど。
なるちゃんが高校3年生だったあの冬、わたしがニート寸前で人生最大のピンチだったあの冬、「進学しないアイドルの高校3年生3月」を前に、好きと言える間に言いたい、このままいなくなられたら困る、ただそれだけで、もういちばんはきめないはずだったのに、なるちゃんを推しとよぶことにきめた。
卒業発表のスピーチで大きな報告はできなかったと言っていたけれど、わたしはなるちゃんを応援していてうれしい報告をたくさん聞いてきたとおもう。握手会の部数がふえた、公演のセンターにたった、衣装図鑑に載った、地上波のバラエティー番組にでた、YNNで自分のコーナーができた、アンダーで歌番組に出た……もっともっとあるけど。
そして、何よりも、女優さんになるという夢に近づく瞬間をみた。やりたいことをしている表情はほんとうにキラキラしていて、充実してる顔ってこういうのなんだろうなあなんて思ってた。
選抜以外の場所で輝きたい、選抜の道は選ばない、そんな言葉を聞くたびに、もう少しアイドルでいてほしい選抜を目指してほしいっておもうわたしと、あの顔を見てしまったらそんなこと言えないっておもうわたしと、板ばさみだった。それでもしんどくならずにずっとなるちゃんのことが好きで、(恐らく)同じ方向を向いていられたのは、何かあるたびにきめた道を一緒にあるいてほしいっておたくに伝えてくれるなるちゃんの優しさと、アイドルをしているなるちゃんもまちがいなくキラキラしていたからだとおもう。
9周年ライブで10クローネとパンを見た日、大阪城ホールでこんなにも爪痕をのこすなるちゃんを応援していること、とっても誇らしくおもった。もっとこの4人がつくるものを見たい、そうおもうと同時に、まだここにいてほしいって縛りつけてしまうのはもったいないなっておもった。(発表きいた後なら何とでも言えるやろって言うのは勝手におもっててください、その通りなので。)
だから卒業発表したことを知ったとき、さみしいやめないでほしいっておもう気持ちはもちろんあったし、その気持ちがほとんどだったけど、これでやりたいことをしているなるちゃんを応援できる、っていうほっとした気持ちも少しあった。こころの準備をしようと何度も想像していたのに、こんなにあっけなくその日を迎えてしまうとは思っていなかったけど(笑)
好きになったときは正直こんなに未来のある卒業発表を聞けるとは思っていなくて、だから焦って推しと呼ぶことを決めたのに。あんなにたくましいスピーチを聞けるなんてね。今までなるちゃんの決めた道についていって後悔したことないから、これからもなるちゃんの決めた道に着いていかせてね。
きっと卒業にむけてまだまだかわっていくと思うけど、とりあえず、卒業発表を聞いて1日たったわたしの気持ちをのこしておきます。